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黄昏はいつも優しくて3 ~第34話~ - 2011.05.06 Fri

 篠塚の手が太股から無造作に触れてきた。
 体の力をぬき素直に身をゆだねる。ざらりとした手刺しの胴衣が胸にあたり肌が粟立った。
 黄昏の弱々しい光が篠塚の輪郭を描いている。表情が影になり濡れたような瞳がじっと瞬をみおろしていた。
 また……。
 いきそうになると手の動きが鈍くなる。故意にやっているのか。じれったさに篠塚の襟元(えりもと)をやにわにつかむ。
「……いきたい」
 篠塚の指がさらりと唇を撫ぜてきた。
「あいつとキスをしたのか」
 こんなときに……。
 くすぶった劣情に必死になって歯止めをかける。もったいぶった篠塚の手の動きに、怒りにも似た感情が頭をもたげてきた。
 もういい……。
 自慰行為でいい。もう耐えられない。どうにかなってしまいそうだ。篠塚の手をしりぞけようとするが、またしても篠塚に払いのけられた。
「や……」
「あいつと寝た」
 激しく首を横にしながら力任せに篠塚の胸をおしやる。だがびくともしない。噛みしめた歯のすきまから嗚咽がこぼれでた。
「瞬……」
 篠塚が唇をかさねてきた。おしひらくようにして舌がすべりこんでくる。体が萎えてしまいそうだ。
 腰をうかせ愛撫をねだる。篠塚がようやくこたえてきた。
 またたくまに劣情の虜になる。乱れた胴衣と片足にかかった袴。そんな姿をさらしていることさえ、もうどうでもよくなっていた。
 篠塚の首に腕をまきつけ首筋に歯をたてる。篠塚がぴくりとして頬にくちづけてきた。
「もう……」
 叫びににた嬌声をあげ腕をなげだす。焦らされたことよりも心地よい開放感が勝(まさ)った。
「一緒に暮らそう」
 篠塚がいった。
 余韻がまださめていない。意識の焦点があわない。ぼんやりとした面持ちで篠塚をみあげる。
 篠塚がふたたび「瞬、一緒に暮らそう」と、ささやいた。


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早瀬 ミサキ

Author:早瀬 ミサキ
わたし、早瀬ミサキのオリジナル小説を紹介しています。ラブシーンは少なく女性も多く登場します。ジャンル上BLを掲げていますが、内容は成人男性のみのメンズラブ(同性愛小説)です。いずれにしても「MEN&MEN」ですので、苦手な方は、ご遠慮下さい。また、記事によりR15指定を含む内容がございます。申し訳ございませんが15歳未満の方の閲覧は、どうかご遠慮ください。

と……ここまで書いておいてナンでございますが、タイトルにございますように、現在、臨時公開場所としてのみの投稿となっております( ̄▽ ̄;)。今後、このブログを他にどのように使用するか検討中でございますこと御了承くださいませ(汗)

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