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黄昏はいつも優しくて2 second scene37 - 2011.05.05 Thu

「あっ……」
 指が腹をつたって触れてくる。しばらく忘れていた感覚だった。無防備なまま受けいれてしまった。このままでは、すぐにも達してしまう……。
「や……」
 こんな場所で冗談ではなかった。篠塚の腕をつかむが抵抗にすらならない。
「篠塚さん……お願いですから……」
 言葉だけだ。体は劣情に流され篠塚にもたらされる快感に素直に反応してしまっている。情けなかった。以前、篠塚がいった言葉を思いだした。
『おまえにしたって、セックス・バディが欲しいわけじゃないだろう』
 本当にそうなのだろうか。結局、自分が求めているのは篠塚の体だけなのではないのか……。
「こんな……やだ……」
 喘ぎながら消えいるような声をだす。篠塚が瞬の肩をひきよせ長いため息をもらした。あわせた肌から篠塚の鼓動が伝わってくる。瞬は篠塚の肩に頬をおしつけ目をとじた。こうして何をするでもなく抱きあっているのが好きだった。もっとも篠塚を独占していると感じられる瞬間だからだ。
「はじめてだ」
「………」
「嫉妬なんてしたのは」
「……嫉妬?」
 篠塚がばつが悪そうに苦笑し唇をかんだ。照れているのだろうか。篠塚がはじめて見せた初心(うぶ)な表情だった。
 あれ……。
 胸の鼓動が激しい。いくすじもの汗が頬をつたい湯船へと流れおちる。頭が朦朧(もうろう)としてきた。
「瞬?」
「熱い……」
「おい」


 脱衣所で熱をさまし、おぼつかない足どりで部屋に戻った。テレビ画面に見入っていた北沢が瞬の火照った顔をみて驚いたようだ。
「どうしたんです」
「湯あたりです」
 篠塚がぼそりと答える。瞬をベッドに腰掛けさせ冷蔵庫からミネラルウォーターをとりだしてくる。瞬が受けとると篠塚はバスルームへとむかった。すぐとドライヤーの音が響いてきた。
「篠塚先生と、仲直りしたんだね」


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早瀬 ミサキ

Author:早瀬 ミサキ
わたし、早瀬ミサキのオリジナル小説を紹介しています。ラブシーンは少なく女性も多く登場します。ジャンル上BLを掲げていますが、内容は成人男性のみのメンズラブ(同性愛小説)です。いずれにしても「MEN&MEN」ですので、苦手な方は、ご遠慮下さい。また、記事によりR15指定を含む内容がございます。申し訳ございませんが15歳未満の方の閲覧は、どうかご遠慮ください。

と……ここまで書いておいてナンでございますが、タイトルにございますように、現在、臨時公開場所としてのみの投稿となっております( ̄▽ ̄;)。今後、このブログを他にどのように使用するか検討中でございますこと御了承くださいませ(汗)

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