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黄昏はいつも優しくて2 second scene40 - 2011.05.05 Thu

「どうした」
「え」
「耳まで紅い」
 篠塚の胸に背中をあずけた格好だ。恥ずかしさに背を丸めると、篠塚の手がするりと襟もとに入ってきた。とたんに肌が泡立つ。
「まだ熱が冷めていないんじゃないか」
 答えられなかった。篠塚が背後から羽交(はが)いじめするように抱きしめてきた。不意に唇が首筋をなぞってくる。胸をすべる指の感触がたまらない。瞬は吐息ににた声をあげた。
 浴衣のせいだ……。
 浴衣(ゆかた)とはいえ和服に違いない。和服というものは禁欲的な印象があるにもかかわらず、どこか淫靡(いんび)な春情を煽るものだ。
 篠塚が浴衣の襟をつかんできた。そのまま片肌を脱がされ胸が鼓動を打った。まるで処女の反応だと嘲笑する、もうひとりの自分がいる。洋服とちがって脱がされる感覚が如実につたわってくるのだ。いっそのこと帯を解き全裸にしてくれればいいのにと思う。耳元で篠塚が瞬の名を呼んできた。首をひねり唇をまかせる。触れるだけの弄(もてあそ)ぶような接吻。やわらかく滑らかな感触に、つい夢中になってしまう。
 襟にあった手がおりてきた。腰をとおりすぎ膝のあたりまできたかとおもうと裾(すそ)を割りはいってくる。
「あ……」
 またたく間に肌が汗をまといだした。身をよじらせ快感から意識をそらす。だが、すぐと意識は雲散してしまった。篠塚が「どうした、感じやすいな」と、冷めた声音で囁いてくる。心なしか悔しい気がして口を引きむすんだ。だがそれも一瞬のことだ。
「あ……篠塚さん」
 膨れあがった劣情が放たれ、瞬は小さく声をあげた。そのまま、ぐったりとして身を投げだすと、篠塚が自分のほうへと瞬を向きなおらせてきた。鎖骨に指をすべらせ、さらりとくちづけてくる。瞬は複雑な面持ちで篠塚の首もとに手をそえた。
 熱くない……。 


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早瀬 ミサキ

Author:早瀬 ミサキ
わたし、早瀬ミサキのオリジナル小説を紹介しています。ラブシーンは少なく女性も多く登場します。ジャンル上BLを掲げていますが、内容は成人男性のみのメンズラブ(同性愛小説)です。いずれにしても「MEN&MEN」ですので、苦手な方は、ご遠慮下さい。また、記事によりR15指定を含む内容がございます。申し訳ございませんが15歳未満の方の閲覧は、どうかご遠慮ください。

と……ここまで書いておいてナンでございますが、タイトルにございますように、現在、臨時公開場所としてのみの投稿となっております( ̄▽ ̄;)。今後、このブログを他にどのように使用するか検討中でございますこと御了承くださいませ(汗)

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