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黄昏に偽りのキスを kiss scene22 - 2011.05.05 Thu

「死んだ……?」
 榛名は京介の前までいき、「どういうことですか」と、言葉をついだ。京介が小さくかぶりをふる。
「手塚課長は、どうやって亡くなったんですか」
「………」
「副社長と、なにか関わりがあるんですか」
 京介が、ふたたびベッドに寝転んだ。かたく目をつぶり無言をつらぬく構えのようだ。
「僕には、何も言えない。そうなんですね」
 京介は何も答えない。榛名は唇を噛むとクローゼットにむかった。中からワイシャツを引っ掴む。
「わかりました。どうせ、斉藤さんがすぐに来るんですよね? 僕がいたらお邪魔でしょうから、僕はこれで失礼します」
 京介が慌てて上体をおこしてきた。
「斉藤は、今夜はこない」
「そうですか。だったら一人で泊まってください」
「なにを剥きになっているんだ」
 京介が横まできて榛名を顔をのぞきこんでくる。榛名は背を向けるようにしてバスローブを脱いだ。もう、好きなようにすればいい。自分には関わりのないことだ。捨て駒の出る幕などない。気を揉むだけ損だと、思いつく限り胸中で毒づく。
 ワイシャツに手を通したところで京介が背後から抱きしめてきた。
「専務」
「なんだ」
「契約破棄しましたよね」
「認めない」
「あまり僕に、さわらないほうがいいですよ」
「どうして」
「たまってるんです」
 言って、榛名が肩越しに睨む。京介が意味がわからないといった面持ちで腕をほどいてきた。
「たまってる?」
「僕だって男ですから、あれだけ連日べたべたされたら相手がたとえ専務でも、たまるものはたまるんです。ごていねいに盗聴器まで仕掛けてあって自慰行為もできませんし。今、僕を刺激すると襲ってしまうかも知れませんよ」
 京介は唖然としたが、つぎには盛大に吹きだした。そのうち腹を抱えて笑いだす。どうやら本当の京介も笑い上戸であるらしい。
「これだから、おまえを手放せない」


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早瀬 ミサキ

Author:早瀬 ミサキ
わたし、早瀬ミサキのオリジナル小説を紹介しています。ラブシーンは少なく女性も多く登場します。ジャンル上BLを掲げていますが、内容は成人男性のみのメンズラブ(同性愛小説)です。いずれにしても「MEN&MEN」ですので、苦手な方は、ご遠慮下さい。また、記事によりR15指定を含む内容がございます。申し訳ございませんが15歳未満の方の閲覧は、どうかご遠慮ください。

と……ここまで書いておいてナンでございますが、タイトルにございますように、現在、臨時公開場所としてのみの投稿となっております( ̄▽ ̄;)。今後、このブログを他にどのように使用するか検討中でございますこと御了承くださいませ(汗)

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